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阿波座南公園ビオトープづくりワークショップ

(2003)

所在地: 大阪市西区
発注者: 大阪市
規模等: 街区公園0.51ha

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本業務は緑の乏しい都市部において、住民参加によるビオトープづくりを支援するもので、大阪市では初の試みとなった。阿波座南公園は街区公園には珍しく、クヌギ・コナラを中心とした林地があり、緑豊かな空間をつくっている。また、地元で定期的にビオトープ勉強会を開いているなど、活動も盛んである。

全4回のワークショップでは、まず参加者が、ビオトープとは何かを「知る」ことから始めた。次に地域に迎えるビオトープについて「考える」こと、五感でビオトープ空間を「感じる」こと、 そして様々な参加者の想いに「気づく」こと。このことを通じて最終的なビオトープ計画案がまとまった。成功に導いてくれたのは、まさに幼児からお年寄りまで個性あふれる多彩な顔ぶれであった。
各回の内容は、楽しい雰囲気と新鮮な気づきを生み出せる場を目指し、「スライドショー」「おこし絵づくり」「原寸体験ツアー」「ハタ上げディスカッション」等、臨場感を大切にした。
このワークショップでは、質の高いビオトープ計画案づくりを目指すことはもちろん、それ以上に大切なことを見据えた。それは、住民が身近な自然の大切さに気付き、その自然を育てる心を養い、 その先に、豊かな地域コミュニティが展開されることである。そのためのきっかけづくりが重要だと考え、参加者が楽しみながら自由に発話でき、さまざまな想いを共有できるプログラムデザインに努めた。
完成した計画案をもとに、住民が「阿波座南公園ビオトープクラブ」を立上げ、秋から春にかけて、ビオトープづくりを行った。そして、平成16年4月に完成を向かえ、 住民手づくりの賑やかなセレモニーが行われた。この取り組みは、今後の公園ビオトープと地域の関わり方を考える上で、モデルケースになるものと考えている。

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