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しあわせの村日本庭園

しあわせの村 (1988)

所在地: 神戸市北区山田町
発注者: 神戸市

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しあわせの村は、神戸の都心から北西約15㎞、車で約20分の地にあり、丘陵地を切り開いた総合福祉ゾーンである。ここは、健常者と障害者が相互に交流する戸外生活の場であり、平成元年に開催されたフェスピックなどの国際イベントに訪れる外国人が、日本文化を体験する場として建設されたものである。
日本庭園は、しあわせの村のほぼ中央、円形広場に接して位置し、福祉施設の役割の一環を担うものとして期待されている。このため、ともすれば特定の人を対照とした閉鎖的になりがちな日本庭園を、「開かれた庭園」を意図して、計画、設計した。
「開かれた庭園」は、形態的な開放性は勿論のこと、障害者、高齢者、外国人、などを含め広く一般の人々に親しんでもらうことを目標にしなければならない。
この庭園の最大の特徴は、円形広場に接する立地条件をいかし、ここから庭園の全貌が眺められる計画にしたことである。この場所は今までの庭園でいえば、書院、方丈などに該当する特等席であり、ここを庭園の正面とし、屋内空間を思わせる藤棚を設置した。
また、単に鑑賞するだけの庭園ではなく、茶席、野外広場、水舞台などを設け、様々なイベントやレセプションなどに庭園を開放できるよう考慮した。
庭園様式は回遊式をとり、四季折々の風情が満喫できるよう趣向を凝らし、とくに車椅子の利用を十分配慮した動線計画を取っている。

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